「たいさ!たいさ!」子どもが歩いている。てちとちてちと、元氣よく。「あのね、ミサキね、おはなみつけたよ!」「そうでありますか。」それを見守る大人は飛行機帽に迷彩服。一昔前の軍人姿はちょっと人目を引いてしまっているが、本人は全く気にしている…
「知ってるかい。この砂塵の世が、花だらけだった日の事。」昔、まだ●●●の居た世界が静かだった頃、世界は青い花で埋まっていた。白の地色に空色を差して、細やかな葉の作りを隠すように咲き乱れる。その花の名をさて何と言ったか。「美しいだけで民の心を踊…
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