「やあ。」後ろから声がする。穏やかで、甘くて優しいテノール。地声で喋る“貴族”は中々居ない。(あいつか。)ゼニスは振り向いたが、やはり誰も居ない。ただ、明るい黄緑色の光の粒が、キラキラと零れて消えていくのが見える。「悩み事かい。」(なんだ?…
引用をストックしました
引用するにはまずログインしてください
引用をストックできませんでした。再度お試しください
限定公開記事のため引用できません。